演題詳細

ポスター / Poster

ポスター 31 (Poster 31) :ATL:移植モガムリズマブ

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日程
2013年10月11日(金)
時間
16:50 - 17:50
会場
ポスター会場 / Poster (ロイトン札幌 3F ロイトンホールABCD)
座長・司会
今泉 芳孝 (Yoshitaka Imaizumi):1
1:長崎大学病院 血液内科
 
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化学療法抵抗性のATLに対してモガムリズマブ使用後に中毒性表皮壊死症(TEN)を来たし死亡に至った一例

演題番号 : PS-1-235

伊藤 礼子 (Reiko Ito):1、金 義浩 (Eui Ho Kim):1、山上 保 (Tamotsu Yamagami):1、村上 雅樹 (Masaki Murakami):1、坂井 浩志 (Hiroshi Sakai):2、調 裕次 (Yuji Shirabe):2

1:NTT西日本大阪病院 血液内科、2:NTT西日本大阪病院 皮膚科

 

【症例】75歳男性【主訴】全身リンパ節腫大【現病歴】H24年6月に初発のATL(リンパ腫型)に対してTHPCOP療法を行ったが化学療法抵抗性であった。8月21日モガムリズマブ単独療法を導入した。モガムリズマブ(1mg/kg)を1コース施行した後より著明に全身リンパ節は縮小した。8コース終了後に撮影したFDG‐PET/CTでは完全寛解であった。モガムリズマブ8コースの期間中には骨髄抑制以外の特記すべき副作用は認めなかった。しかし、モガムリズマブの最終投与日より5日目の10月17日に四肢と腹部に多形紅斑が出現した。PSL20mgと抗ヒスタミン剤投与ですみやかに軽快したため、PSLは漸減中止した。しかし11月8日に再度、多形紅斑が増悪し入院となった。当院皮膚科で病変部皮膚生検行ったが、ATL皮膚浸潤は認められなかったため、多形紅斑再増悪に対してPSL40mg開始した。その後PSL減量試みるも多形紅斑は何度も寛解増悪を繰り返しPSLは漸減できなかった。翌年1月15日急に意識障害が出現した。腰椎穿刺、造影MRIでATL中枢再発と診断し、1月22日より高容量MTX療法(1g/m2)を施行した。1月24日リンデロン4mgを投与していたにも関わらず多形紅斑からTENに悪化した。その後高容量MTX療法が奏効し、意識状態は一時的には改善した。しかし化学療法による骨髄抑制を来たし重症感染症となり2月2日永眠した。【考察】モガムリズマブは再発又は難治性のCCR4(CC chemokine receptor type 4)陽性の成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)に対する治療薬であり、合併症として皮疹が起きやすいことが知られている。CCR4は正常の制御性T細胞(Treg)にも強く発現している。モガムリズマブを使用することによってTreg が減少し、薬剤に対するアレルギー反応が起こりやすくなるため皮疹ができやすいのではないかと考えられる。当院で他にモガムリズマブを使用した3例の結果とともに報告する。

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