演題詳細

一般口演 / Oral Session

一般口演 99 (Oral Session 99) :ATL:臨床・病理

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日程
2013年10月13日(日)
時間
16:00 - 17:00
会場
第7会場 / Room No.7 (ロイトン札幌 2F リージェント)
座長・司会
宇都宮 與 (Atae Utsunomiya):1
1:今村病院分院 血液内科
 
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HTLV-1ウイルス関連疾患診療ネットワーク構築のための佐賀県における総合的な取り組み

演題番号 : OS-3-140

末岡 榮三朗 (Eisaburo Sueoka):1,2、柘植 薫 (Kaoru Tsuge):1、福島 伯泰 (Noriyasu Fukushima):2、久保田 寧 (Yasushi Kubota):2、吉原 麻里 (Mari Yoshihara):2、蒲池 和晴 (Kazuharu Kamachi):2、北村 浩晃 (Hiroaki Kitamura):2、板村 英和 (Hidekazu Itamura):2、吉村 麻里子 (Mariko Yoshimura):2、進藤 岳郎 (Takero Shindo):2、一戸 辰夫 (Tatsuo Ichinohe):3

1:佐賀大学医学部附属病院 輸血部、2:佐賀大学 血液・呼吸器・腫瘍内科、3:広島大学 原爆放射線医科学研究所 血液・腫瘍内科研究分野

 

はじめに:2010年に「HTLV-1総合対策」が開始されて以来、全国の自治体においてさまざまな試みが開始されているが、医療機関、自治体、保健所等との有機的なネットワークづくりは十分とは言えない。佐賀県では2012年度から地域医療再生計画事業の一環として、「HTLV-1専門外来」を設置する事業を開始した。この事業において以下の目的を遂行するために総合的な取り組みを開始したので、現状と問題点について報告する。目的:(1)カウンセリング体制を持つHTLV-1ウイルス専門外来を設置する。(2)産婦人科専門施設を含む県内医療機関との連携強化を図る。(3)診療内容を共有化するための診療記録フォーマットを作成する。実施内容: HTLV-I専門外来を設置後、情報発信としてホームページ、Facebookページの作成、パンフレットの医療機関や保健所、献血者への配布、報道機関との連携などによりHTLV-I専門外来の認知を図ることに努めた。受診者へのカウンセリング対策として、臨床心理士をスタッフに加え相談窓口も開設した。診療情報の共有化とカウンセリング結果の客観的評価のために、電子カルテテンプレートを作成した。結果:本年3月までの専門外来受診者は61名でそのうち院外からの紹介患者は29名(48%)であった。全例臨床心理士の面接を受けており、継続的な受診も増えてきている。考察:専門外来の開設以来、院外受診者とともに、院内からの受診者が増え、これまで放置されていたHTLV-1ウイルス陽性者の受診機会が高まったことが推測される。また、妊婦健診や献血時に判明したウイルスキャリアについては、告知後の説明が各医療者に委ねられていたこともあり、十分な継続的な健康状態の把握ができていたとは言い難い。窓口を一本化することにより、関係医療機関の負担を軽減するうえでもさらなるネットワーク強化が望ましいと考えられる。

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