演題詳細

ポスター / Poster

ポスター 13 (Poster 13) :MDS:臨床 2

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日程
2013年10月11日(金)
時間
16:50 - 17:50
会場
ポスター会場 / Poster (ロイトン札幌 3F ロイトンホールABCD)
座長・司会
太田 健 (Ken Ota):1
1:弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科学講座
 
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骨髄異形成症候群に対する蛋白同化ステロイド療法

演題番号 : PS-1-91

竹岡 友晴 (Tomoharu Takeoka):1、大塚 泰幸 (Yasuyuki Otsuka):1、木原 香織 (Kaori Kihara):1、水本 智咲 (Chisaki Mizumoto):1、辻 將公 (Masaaki Tsuji):1、大野 辰治 (Tatsuharu Ohno):1

1:大津赤十字病院 血液免疫内科

 

骨髄異形成症候群は前白血病状態という腫瘍性の側面の他造血不全の側面を持ち、特に不応性貧血(RA)及び多血球系異形成を伴う不応性血球減少症(RCMD)の病態で予後不良の染色体異常を持たない症例においては、造血不全が治療のメインターゲットとなる。同種造血幹細胞移植の適応が無い輸血依存症例に対して、近年ではアザシチジンやレナリドマイド等の新規薬剤の有効性が確認されているが、以前は確立した治療法はなく輸血等の支持療法、シクロスポリン等の免疫抑制療法、蛋白同化ステロイド等の造血刺激療法、ビタミンK等の分化誘導療法が試みられてきた。 蛋白同化ステロイドは芽球増加を伴う不応性貧血(RAEB)では有効でないが、RAに対しては 20-40% の有効率を示すと報告されている。ただし、貧血以外の改善に乏しいこと、長期の有効性や生存期間の延長効果が明らかでないなどの問題点があり、エビデンスレベルの低い治療にとどまっている。 当院では2003年からの10年間でRA、RCMD、芽球数の少ないRAEB症例計15例に対して、蛋白同化ステロイドの一種であるMetenolone acetate(プリモボラン®)20-40mg/Dayの投与を行った。9例に血液学的効果を認め、赤血球または血小板輸血依存であった6例において輸血依存からの離脱が得られた。現在も7例の症例で投与継続し、引き続き輸血等の保存療法が不要な状態を維持している。 骨髄異形成症候群に対する蛋白同化ステロイド療法は、内服治療である点、ローコストである点において新規薬剤に比して有利であり、今後も症例を選べば有用な治療選択の一つになりうると考えられる。

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