演題詳細

ポスター / Poster

ポスター 12 (Poster 12) :MDS:臨床 1

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日程
2013年10月11日(金)
時間
16:50 - 17:50
会場
ポスター会場 / Poster (ロイトン札幌 3F ロイトンホールABCD)
座長・司会
波多 智子 (Tomoko Hata):1
1:長崎大学原爆後障害医療研究所 血液内科学研究分野(原研内科)
 
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アザシチジン投与後に2回の消化管穿孔を起こした骨髄異形成症候群の一例

演題番号 : PS-1-84

松浦 康弘 (Yasuhiro Matsuura):1、新井 宏典 (Hironori Arai):1、宇津 欣和 (Yoshikazu Utsu):1、増田 真一 (Shinichi Masuda):1、青墳 信之 (Nobuyuki Aotsuka):1、脇田 久 (Hisashi Wakita):1

1:成田赤十字病院 血液腫瘍科

 

【初めに】我々はアザシチジン(AZA)の初回投与後に大腸穿孔を、再投与後に上部消化管穿孔を起こした症例を経験したので報告する。【症例】76歳 男性 2011/10に進行する貧血で当院受信、WBC2500/μl Hb7.3g/dl MCV108.2fl Plt14.3万/μl 骨髄を行い骨髄異形成症候群(MDS) RCMD IPSS low WPSS lowと診断。貧血進行し11/30メテノロンで治療開始 その後エリスロポイエチン製剤で治療したが最終的に増悪し、2012/10/30-11/5にAZA75mg/m2で治療した。治療前より便秘傾向あったが増悪し11/13強い腹痛を訴えCTでfree airを認め消化管穿孔と診断外科転科、11/14緊急手術を行った。直腸部の穿孔とそれに伴う腹膜炎を認めた。術後血球減少やDIC、繰り返す感染などの合併症を起こしたが 徐々に安定し術後のリハビリとMDSの治療目的で2013/1/10内科転科した。切除した直腸部には明らかな潰瘍や広範な虚血などの所見はなく穿孔の原因は明らかではなかった。MDS対しては患者が再度のAZA治療を強く希望してきたためリスクについて説明しつつ1/24-1/29再度AZAを投与した。今回は便通はコントロールされていたが、1/30朝強い腹痛を訴えCTでfree airを再度認めた。今回はfree airの分布からは上部消化管の穿孔を疑い、絶食、補液、抗生剤投与などの保存的治療で軽快し、手術には至らなかった。AZA治療により一時的に造血は回復見られたがその後輸血依存となっている、3/30現在入院中で、感染を時折併発し、長期の臥床生活でADLも低下している。【考察結語】AZAは骨髄異形成症候群に生存の延長をもたらす有用性の高い薬であるが使用対象者には高齢者が多く、副作用にも多彩なものが考えられる。本例は穿孔部位が2回の穿孔で異なり、病理所見も明らかなAZAの関与を示唆する所見は認めなかったが今後の症例の集積が必要であろう。

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