演題詳細

ポスター / Poster

ポスター 10 (Poster 10) :CML:臨床 2

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日程
2013年10月11日(金)
時間
16:50 - 17:50
会場
ポスター会場 / Poster (ロイトン札幌 3F ロイトンホールABCD)
座長・司会
増子 正義 (Masayoshi Masuko):1
1:新潟大学医歯学総合病院 高密度無菌治療部
 
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Nilotinibにて寛解を得たImatinib不耐容移行期CML小児例

演題番号 : PS-1-72

興梠 雅彦 (Masahiko Kouroki):1、浦辺 智成 (Tomonari Urabe):1、阿南 正 (Tadasi Anan):1、遠藤 文夫 (Fumio Endo):1

1:熊本大学 小児科

 

【はじめに】急性骨髄性白血病(CML)の小児発症例は非常にまれで15歳以下の小児白血病の2~3%を占める。現在小児CMLの治療に関しては2009年から小児慢性期CML(CML-CP)を対象とした前方視的観察研究JPLSG CML-08が実施されているが、移行期(AP)または急性転化期(BC)では造血幹細胞移植以外の標準的治療は確立されていない。今回我々はImatinib mesylateを開始するも、副作用のため継続困難となり、nirotinibへの変更を行ったところ、速やかに細胞遺伝学的効果を認めた小児CML-AP例を経験した。それぞれの薬剤血中濃度推移と治療反応についての検討も含め報告する。【症例】12歳男児。既往歴として生後すぐの左硬膜下血腫、嚢胞性脳軟化症、てんかん発作あり。2012年6月頃から倦怠感、顔色不良あり。8月のてんかんフォロー定期受診のため採血を行ったところ、末梢血に21%の芽球、貧血、血小板増加を認め、精査の結果CML-APと診断した。Imatinibによる治療を開始したが、白血球、好中球の減少を認め、継続困難と判断し、Nilotinibへの変更を行った。治療3ヶ月後の効果判定ではMCyrRを達成し、現在外来経過観察中である。【考察】Imatinibの治療効果を得るためには十分な血中濃度上昇が不可欠であるが、本例では低容量でも顆粒球減少のため継続不可能であった。代用としてNilotinibを用いたところ、PCyRを得られた。血中濃度は安定せず、効果判定と目標血中濃度設定は今後の症例蓄積が必要かと思われた。また、CML移行期例でも移植治療を必要としない症例がある可能性も示唆された。

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