演題詳細

ポスター / Poster

ポスター 3 (Poster 3) :鉄キレート療法 (Iron Chelate Therapy)

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日程
2013年10月11日(金)
時間
16:50 - 17:50
会場
ポスター会場 / Poster (ロイトン札幌 3F ロイトンホールABCD)
座長・司会
藤島 眞澄 (Masumi Fujishima):1
1:秋田大学医学部 血液・腎臓・膠原病内科学
 
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輸血後鉄過剰症合併小児がん患者における血清フェリチン値とsiderocyteおよびsideroblast割合の相関性

演題番号 : PS-1-19

古賀 友紀 (Yuhki Koga):1、小野 宏彰 (Hiroaki Ono):1、大場 詩子 (Utako Oba):1、中島 健太郎 (Kentaro Nakashima):1、住江 愛子 (Aiko Suminoe):1、原 寿郎 (Toshiro Hara):1

1:九州大学病院小児科

 

【はじめに】輸血後鉄過剰症は、心臓・内分泌・造血機能低下を招くだけでなく、造血幹細胞移植後非再発死亡危険因子となることが知られており、治療成績を大きく左右する合併症の一つである。フェリチンは組織の貯蔵鉄量を反映するとされており、血清フェリチン1000ng/ml以上および濃厚赤血球輸血総量100ml/kg以上を満たせば輸血後鉄過剰症と診断される。しかしながら、腫瘍細胞浸潤、慢性炎症、移植後GVHDによる組織崩壊(フェリチン放出)により高フェリチン血症を呈することがあるため、画像診断(肝および心臓MRI)の併用が推奨されているが、鎮静が必要な小児科領域の患者においては容易ではない。【目的】小児がん患者における侵襲のない輸血後鉄過剰症補助診断法を確立する。【対象】2008年1月-2012年7月において当科で造血幹細胞移植を受けた小児がん(血液悪性腫瘍)患児(n=22)のうち移植後半年以上生存し、骨髄スメア検体が経時的に保管されている症例(n=12)。【方法】初発時、移植前(化学療法、輸血療法後)、移植6-12か月後の3ポイントの骨髄スメア検体を用いて鉄染色(ベルリン青法)を施行。赤血球1000個カウントしsiderocyteおよびsideroblastの割合を算出。濃厚赤血球輸血総量および血清フェリチン値との相関を検討した。【結果】濃厚赤血球輸血総量が多いほどsiderocyte割合 (p=0.0001)、sideroblast割合 (p<0.0001)が有意に高かった。血清フェリチン値が高いほどsiderocyte割合 が有意に高く(p=0.02)、sideroblast割合が高い傾向を認めた(p=0.06)。【まとめ】腫瘍細胞浸潤、慢性炎症、移植後GVHDなどの病態により高フェリチン血症をきたしうる状況下での輸血後鉄過剰症診断において、骨髄中siderocyte, sideroblast割合測定は侵襲なく簡易である。骨髄中siderocyte, sideroblast割合は小児がん領域における輸血後鉄過剰症診断に有用なマーカーとなることが示唆された。

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