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開催回
第62回・2017年・横浜
 

透析液処方の実態調査に関するアンケート調査結果~今後望まれる透析液および補充液組成~

演題番号 : WS-25-1

久野 勉:1

1:池袋久野クリニック

 

【目的】透析液処方の実態調査から現在の市販透析液組成の妥当性,今後の新たな透析液(オンライン補充液兼用)開発ニーズの有無を検討する.
【方法】本学会学術小委員会より評議員が所属する施設を対象に,アンケート調査票を電子媒体にて配信し,回答は記名式にて回収して集計,解析した.
【結果】一次アンケートの有効回答数は慢性維持透析113 施設(オンラインHDF は67 施設),急性血液浄化71 施設(未回収64 施設),二次アンケートは96 施設から回答を得た.慢性で透析液処方を全く必要としないとの回答は約53%,症例に応じて適宜透析液濃度変更を行っているが34%,症例があれば常に濃度変更を行うが7.1%,CDDS で全例に濃度変更を行っているが5.4%で,何らかの濃度変更は46% の施設で実施されていた.濃度変更を行わない理由では,現在の透析液組成で十分としたのは41% と半数以下,濃度変更は必要だが安全面から実施していないが29%, 調整できる設備がないためが8.4%,現在は濃度変更を必要とする症例がいないが15.3% で,濃度変更を行っていない施設でも52% が濃度変更の必要性を認識していた.特に透析液K 濃度の再考の必要性が示唆された.一方,急性血液浄化では濃度変更を全く行っていない施設は39.4%,59.3%で何らかの濃度変更が行われており,今後急性血液浄化に適した組成の透析液(補充液)開発が望まれ,特にK 濃度の見直しは急務と考えられた.

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