演題情報

ワークショップ

開催回
第62回・2017年・横浜
 

新しいレーザ血流計(ポケットLDF)の使用経験から今後の可能性を探る

演題番号 : WS-18-3

江口 圭:1、山本 健一郎:2、花井 豪:3、峰島 三千男:4

1:東京女子医科大学臨床工学部、2:川崎医療福祉大学医療技術学部臨床工学科、3:東京女子医科大学糖尿病センター内科、4:東京女子医科大学臨床工学科

 

近年,モニタリング機器の進歩は目覚ましく,それら機器の発達により,現代医療が支えられているといっても過言ではない.数年前より,新しいレーザ血流計(ポケットLDF)が臨床応用され,注目を集めている.
ポケットLDF は,レーザ光線を用いた組織血流計であり,以前のものと比べ,格段に小型化され操作性も向上した.その特徴として,無線通信,バッテリ駆動,患者への携帯使用が可能である.
測定原理は,まず半導体レーザから近赤外線を照射し,赤血球の移動速度に応じて変調を受けた散乱光をフォトダイオードで受光する.これを信号処理し,皮下数mm の毛細血管血流を計測するものである.
無線通信される患者データには,血流量,脈動回数,脈動幅があり,専用のアプリケーションソフトにて,時系列データに加工され,パソコン画面に表示される.さらにリアルタイムな各計測値に対する警報設定なども可能である.
現在,ポケットLDF による種々の医療分野への応用が試みられており,主に透析療法の患者監視装置として活用されている.実際の使用経験に基づき,血圧値と血流値の間には一定の相関関係が認められており,リアルタイムな血流監視が連続的な血圧監視の代替になる可能性が期待されている.
今回は,1. 血液透析中の急なイベントの早期発見,特に意思疎通の取れない認知症患者での透析監視,2. 透析後の起立性低血圧の発症予測,3. 検査機器として自律神経機能検査への応用など,ポケットLDF の使用経験から今後の可能性を探る.

前へ戻る