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開催回
第62回・2017年・横浜
 

DFPPにおける安全な血漿処理量の設定とモニタリング

演題番号 : WS-18-2

峰松 佑輔:1

1:大阪医療センター臨床工学室

 

近年,アフェレシス療法は,さまざまな疾患に保険適応され多くの施設で施行されている.それにともない安全な治療施行のため種々のモニタリング技術が開発され臨床使用されているが,溶質除去の観点から見ると経時的に除去対象溶質をモニタリングできる装置はなく採血結果による事後報告がほとんどである.特にDFPP 施行後におこるフィブリノーゲン(Fib)値の低下は止血時間延長など重篤な事故を招くおそれがある一方で,閉塞性動脈硬化症患者などにおいても治療中のレオロジー改善効果を判断するのは難しく,これらを左右する安全で効果的な血漿処理量の設定は重要な課題の一つである.しかし,血漿処理量の設定には,明確な基準や設定方法はなく操作者側に大きく委ねられているのが現状である.
そこで本シンポジウムでは,DFPP の中でも置換液を用いずに脂質分画やC 型肝炎ウィルス除去目的に使用されている大口径の血漿成分分画器(Evaflux-5A,EC-50W)に着目し,ヒト廃液血漿を用いたin vitroの実験からTMP を経時的にモニタリングすることでアルブミンロスを軽減することが可能であり,さらに実験で得られたFib のふるい係数(SC)を用いることで,治療前Fib 値から低Fib 血症を回避した安全で効果的な血漿処理量の設定が可能な早見表を作成したので報告する.また,治療中のレオロジー改善効果の新たなモニタリングとして,ポータブルレーザー血流計(ポケットLDF)を用いてリアルタイムに末梢循環をモニタリングすることで,レオロジー改善効果を可視化することが可能であったため合わせて報告する.

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