演題情報

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開催回
第62回・2017年・横浜
 

前腕AVF再建術後の治療成績

演題番号 : WS-15-7

野口 智永:1

1:吉祥寺あさひ病院バスキュラーアクセスセンター

 

【緒言】前腕AVF のVA トラブルの際にはPTA や再建術が選択するが,その選択は患者背景や超音波所見などの情報と術者の経験に基づき行っている.今回,前腕AVF 再建術における開存期間を算出し,その選択の是非について検討した.また術後管理は超音波検査にて行っているが,適正なフォローアップ法についても検討考察したので併せて報告する.
【対象】2015 年4 月~2016 年3 月の期間に当院にて前腕AVF 再建術を施行した23 例.但し再建術が初回AVF 作製から二回目の外科的手術に相当し,術者は演者のみの症例を選択した.
【方法】観察期間における開存率をカプランマイヤー法にて算出した.
【結果】症例背景は平均年齢67.4 歳,男/ 女 11/12,最多の原疾患は糖尿病性腎症9 例.初回作製術から再建術までの間にVAIVT を施行した症例は9 例.再建術直前の超音波検査による吻合血管評価では,動脈径は平均3.3mm・静脈径は平均4.0mm.再建術後の1 年一次開存率は95.5%.術後3 ~4 か月後の超音波検査にて上腕動脈血流量は平均784.1ml/ 分・吻合部長径は平均3.93mm であった.
【考察】PTA の一般的な開存率と比較し,再建術後は良好な開存率であったことから,再建術の選択は適切であったと考えられる.再建部の吻合血管が十分な径を有していれば,良好な成績となることが示唆された.一方PTA においても開存良好な症例が存在し,血管の温存性や低侵襲というPTA の長所もあり,どのような症例がPTA に適しているのか,検討すべきと考えられた.また再建術後にPTA 介入した2 症例はいずれも再建術後3 か月後の上腕動脈血流量は良好であった.血流が良好な症例であっても定期的なフォローアップは必要と思われた.
【結語】初回AVF 作製から二回目の手術に当たるAVF 再建術は良好な開存を来たす適切な選択肢である.

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