演題情報

ワークショップ

開催回
第62回・2017年・横浜
 

患者の生活・食事管理を見守る体制づくり

演題番号 : WS-06-5

酒井 謙:1

1:東邦大学医療センター大森病院腎センター人工透析室

 

厚生労働省においては,住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで継続できるよう,地域包括ケアーシステムの構築を推進している.病院から地域,在宅へシフトしていく医療環境のなかで療養生活支援がより重要になってくる.特に糖尿病においては,保存期も透析期も家族介護負担はより大きい.AI の発達は医療に革新的改革をもたらすが,この分野においては,まさに人の手が必要で,介護支援専門員(ケアーマネージャー),保健師,など多職種の協力が必須である.具体的には,体重,栄養,服薬,シャント管理,リハビリ,清潔保持が挙げられようが,老老介護,核家族化においては,社会資源にも限界があり,より自助が求められよう.そのための多職種応援の場所はまさしく患者宅が望ましい.本ワークショップでは,家族の役割調整,家族の介護度評価,社会資源の有効活用を主眼として,その方法論を探りたい.
特に家族の介護力については,セルフケア能力尺度(Peritoneal Dialysis Self-Care Agency, 以下PDSCA)を用いた家族支援が有効である.PDSCA は「受容する力」,「継続する力」,「把握する力」,「応用する力」の4 因子で構成され,5 段階のリッカート尺度で得点化する.得点で低い部分に重点的な看護介入を計画する.実際のPDSCAスコアの変化であるが,在宅療養の長期化で,家族の尺度低下も顕著であり,ときにレスパイトも要する.
糖尿病患者の療養を支える介護者をさらに支えることは極めて重要である.PDSCA では精神的側面のQOL の状態を予測することができ,看護介入の臨床看護の指標として使用することができる.PDSCA は,本来療養者本人に用いるツールではあるが,キーパーソンとなる家族においても有用である.
高齢化を迎える,糖尿病CKD 療養生活において,介助者もまた高齢化し,患者自助に加えて介助者負担に答える方法が重要である.

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