演題情報

ワークショップ

開催回
第62回・2017年・横浜
 

本邦の迅速発育型非結核性抗酸菌によるCAPDカテーテル出口トンネル感染症

演題番号 : WS-03-2

樋口 千恵子:1、村上 智佳子:1、島田 美希:1、山下 哲理:1

1:東京女子医科大学東医療センター内科

 

迅速発育型非結核性抗酸菌による腹膜透析カテーテル関連感染症は稀であるが,当院でもM.abscessus およびM.fortuitum によるカテーテル出口感染2 例を経験し,2 例共カテーテル抜去を行った.1 例は抜去後も創感染治癒に1 年を要した.迅速発育型非結核性抗酸菌による腹膜透析カテーテル関連感染症は一般的に治療に難渋すると言われているが,最近症例発表は増加傾向にある.
われわれが調べた範囲では2008 年以降本邦で報告された迅速発育型非結核性抗酸菌による出口トンネル感染症は41 例であり,M.fortuitum, M.abscessus, M.chelonae, M.peregrium, M.Phocaicum, 詳細不明が各々16, 13, 6, 1, 1 ,4 例であり,免疫抑制剤投与,糖尿病,繰り返す感染に対し抗菌薬の頻回投与例が多かった.腹膜炎合併例は7例であった.12 例で出口変更術を行うも感染再発により7 例がカテーテル抜去となっている.最終的に41 例中27 例がカテーテル抜去し10 例はPD 継続可能であった.カテーテル抜去後も創離解を合併し,抗菌薬長期投与,創洗浄,デブリードマン,陰圧閉鎖療法を必要とした症例は6 例であった.
本ワークショップでは自験例をもとに本邦の迅速発育型非結核性抗酸菌によるカテーテル出口トンネル感染の症例をまとめ,その特徴や今後の対策治療について検討したい.

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