演題情報

ポスター

開催回
第62回・2017年・横浜
 

ヘパリン起因性血小板減少症を呈した顕微鏡的多発血管炎の1例

演題番号 : P-3-487

岩瀬 茉未子:1、椎名 映里:1、国府田 恵:1、郡司 真誠:1、黒澤 洋:2、佐藤 ちひろ:1、海老原 至:1

1:水戸済生会総合病院腎臓内科、2:住吉クリニック病院

 

【症例】78 歳女性
【臨床経過】X 年6 月食思不振,発熱を認めた.胸部単純写真で浸潤影を認め,1 か月で血清Cre1.7mg/dl から3.3mg/dl と腎機能低下を認めた.肺炎,急性腎不全の診断で6 月22 日当院へ転院した.尿沈渣赤血球>100/HPF,CRP7.36mg/dl と急速進行性糸球体腎炎の像を呈し,MPO-ANCA196U/L と強陽性であり顕微鏡的多発血管炎としてPSL20mg 内服開始したが腎機能改善認めず,6 月22 日より血液透析導入した.MPO-ANCA 上昇はなかったが,血小板数が入院時35万/μL から7 月2 日4.7 万/μL と減少し,頻回の透析回路凝固を認めた.PF4- ヘパリン複合体抗体陽性だったためヘパリン起因性血小板減少症(HIT)と診断した.7 月27 日よりアルガトロバン投与を開始し血小板数の改善を認めた.また経過中にHIT に伴って形成されたと考えられる左室心尖部の血栓形成を認めたが消失した.
【考察】顕微鏡的多発血管炎にヘパリン起因性血小板減少症が合併した1 例を経験した.文献的考察をふまえ報告する.

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