演題情報

ポスター

開催回
第62回・2017年・横浜
 

腎移植を希望する血液透析患者への関わり~家族間移植に苦渋した一例~

演題番号 : P-2-704

沖 杏奈:1、後藤 千絵:1、山本 順一郎:1

1:津島市民病院5階西病棟透析室

 

【症例】29 歳女性 未婚 透析歴3 年 家族構成:両親 本人 甥
【経過】初診時,末期腎不全で急速進行性糸球体腎炎と診断.入院3日目にカテーテル透析導入.透析6 回目に主治医より本人と両親へ生体腎移植につき説明.透析導入2 か月後に両親とともに移植病院受診.以後,本人とドナー予定の母が移植病院へ2 年間定期的に受診.移植病院より母親の腎臓提供意思が認められず移植不適と判断され生体腎移植中断決定.
【考察・まとめ】母親の深層心理を知り得たのは移植中止決定時点で,患者から透析時に移植の経過を聞きスムーズに進んでいると思い楽観視していた.実際ドナー予定の母親は移植後の自身の身体影響など不安が強く,夫との関係も要因であった.外来透析は家族と接する機会が乏しく,家族への介入は移植病院任せであった.入院時から家族と積極的に関わり,患者や家族がどのような関心を持ち,何をどの程度大事にし,家族内でのサポート体制などを見極める必要がある.さらに移植病院のコーディネーターと情報を共有し,継続した支援ができることが今後の課題と考える.

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