演題情報

ポスター

開催回
第62回・2017年・横浜
 

ピルシカイニド塩酸塩中毒をきたした維持血液透析患者の1症例

演題番号 : P-2-438

周東 美和:1、岡田 麻里:1、川又 睦:1、中川 早紀:1、山崎 智行:1、谷澤 志帆:1、吉澤 寛道:1、小森 さと子:1、増田 貴博:1、小林 高久:1、秋元 哲:1、齋藤 修:1、武藤 重明:1、長田 太助:1

1:自治医科大学附属病院内科学講座腎臓内科学部門

 

【症例】透析歴11 年の76 歳男性.入院2 日前より振戦,幻覚,体動困難が出現し当院に救急搬送された.来院時,高カリウム血症(6.0mg/dL),心電図でQRS 幅の拡大,サインカーブ様波形を認めた.入院3日前から前医で発作性心房細動に対するピルシカイニド塩酸塩150mg/ 日の投与歴が判明し,ピルシカイニド塩酸塩中毒と判断した.血液吸着及び血液透析(HD)併用療法を連日計2 回施行後,心電図所見は改善し振戦も消失した.その後もHD 療法の継続で,ピルシカイニド塩酸塩血中濃度は入院時の2.46μg/mL から入院11 日後には0.28μg/mL に低下し,幻覚も消失した.
【考察】Ic 群抗不整脈薬であるピルシカイニド塩酸塩は腎排泄性であり,透析除去率は20 ~30%程度と低いが,急性期はHD の頻回施行により血中濃度の是正が有効であった.ピルシカイニド塩酸塩使用時は血中濃度を測定し,用量調整が必要と考える.

前へ戻る