演題情報

ポスター

開催回
第62回・2017年・横浜
 

VIP産生腫瘍におけるWDHA症候群を呈し急性血液浄化療法を要した症例

演題番号 : P-2-436

鈴木 梨江:1、吉本 宏:1、下村 浩祐:1、秋山 美奈子:1、山下 滋雄:2、佐原 力三郎:3、中田 拓也:3、飯原 久仁子:4

1:東京山手メディカルセンター腎臓内科、2:東京山手メディカルセンター糖尿病・内分泌科、3:東京山手メディカルセンター大腸・肛門科、4:東京山手メディカルセンター病理診断科

 

【症例】47 歳,男性
【現病歴および経過】2 週間続く下痢による食欲不振,肛門痛を主訴に来院したが肛門周囲膿瘍と診断され壊疽部分切除術を施行した.術後も1 日3L に及ぶ水様下痢は持続し高度腎障害(BUN71mg/dl,s-Cr7.1mg/dl)を合併した.また低カリウム血症,代謝性アシドーシスを呈するWDHA 症候群を認め,画像上膵尾部腫瘍と多発肝転移を疑う所見が見られたのでVIP 産生腫瘍(VIPoma)と考えた.腎障害に対し血液透析を施行,下痢はOctreotide Acetate が著効した.その後腫瘍摘出目的に転院した.病理組織学的に膵内分泌腫瘍を認め,免疫組織学的に抗VIP 抗体陽性細胞を確認した.
【まとめ】VIPoma は発生率が100 万人あたり年0.05 ~0.2 と稀な疾患であり,通常単発性であるが40 ~70% が悪性であり注意を要する.診断にVIP 測定が有用だが診断時に測定が不可能であったため,注意深い臨床診断が必要である.

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