演題情報

ポスター

開催回
第62回・2017年・横浜
 

重症熱中症による腎不全、肝不全に対して血液浄化療法を施行し救命し得た1例

演題番号 : P-2-435

荒木 英雄:1、鈴木 一如:1、額 裕海:1、大鐘 邦裕:1

1:福井県立病院腎臓・膠原病内科

 

【症例】20 歳代男性.マラソン大会にて15Km 付近で倒れているのを発見された.来院時GCS 6 点,直腸温39.9℃.入院時より出血を伴うDIC の合併があり,FFP,PC の輸血を行った.PT が10%以下に低下し,第4 病日にAST 10,510 IU/L, ALT 8,140 IU/L となり,第4,5,7 病日に血漿交換療法を施行した.第4 病日CK 34,405 IU/L で横紋筋融解症によると考えられる腎不全があり,血液透析を導入した.第12 病日,CK3,586 IU/L であったが,リハビリを開始したところCK が上昇した.無尿も遷延しており,リハビリの運動量を抑えたところ,再びCK は低下し利尿がつき,第34 病日に透析を離脱した.肝障害も徐々に改善し第88 病日に退院した.
【まとめ】熱中症による腎不全,肝不全の合併は死亡リスクが高い.肝不全が血漿交換療法で改善し,遷延する横紋筋融解症及び腎不全をCHDF,HD にて管理し,感染等の合併症のコントロールができれば,本疾患は救命が期待できると思われた.リハビリでCK の再上昇をきたすことがあるのでメニューの十分な検討が必要である.

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