演題情報

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開催回
第62回・2017年・横浜
 

輸血関連循環負荷(TACO)と推定される輸血後呼吸不全を持続血液濾過透析(CHDF)で回避し得た1例

演題番号 : P-2-432

西岡 亮:1、鈴木 康倫:1、中島 昭勝:1、川野 充弘:2

1:石川県立中央病院腎臓内科・リウマチ科、2:金沢大学附属病院リウマチ膠原病科

 

【症例】66 歳女性.非代償性肝硬変(HCV 感染),保存期腎不全(HCV関連腎症の疑い),慢性心不全,肝硬変及び腎性貧血による重症貧血を基礎に有する.過去に2 度,輸血後に血圧上昇に引き続き肺うっ血像を呈する呼吸不全に陥った後,利尿薬で改善した既往がありTACO と想定されていた.X年11 月に重症肺炎を発症し呼吸不全の為,同日より人工呼吸器管理に移行した.入院時点でのHb は4.4g/dlと重度の貧血を認めており貧血も組織の低酸素状態を助長させる重大な要因と懸念された.呼吸状態増悪のリスクを踏まえても輸血は必要と判断し,輸血投与にあたってはCHDF を並行して行い血圧上昇に応じて除水を実施し呼吸状態の悪化なく輸血を完遂することが可能であった.
【考察】TACO の病態は容量負荷に伴う肺うっ血であり,CHDF による積極的なvolume control で発症を回避できる可能性がある.

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