演題情報

ポスター

開催回
第62回・2017年・横浜
 

電解質補正透析液にてCHDを施行し救命し得た高度高Na血症合併急性腎障害の一例

演題番号 : P-2-429

中山 謙二:1、高橋 拓大:1、大山 秀晃:1、秋保 直樹:1

1:仙台市立病院内科

 

【症例】16 歳男性.脳出血後遺症で右片麻痺,失語あり.X 年7 月末より発熱・咽頭痛あり近医受診,Na202, K2.3 判明し8 月3 日当科入院.JCS3, 脱水著明でBUN70, Cr3.61, CPK47839, 血小板8 万でCT 上左肺炎と両腎腫大を認めた.ICU 入院,無尿と発熱持続,不穏あり翌日からCHD 開始.急激な電解質変動を抑えるため透析液にNa, K を補充し,24 時間毎に組成を調整した.第5 病日にはNa142, K4.8 となり透析液の電解質調整を終了.第10 病日CHD 終了しIHD へ移行,第19病日尿量600ml/ 日まで改善し透析を離脱.入院時PRA89.3ng/ml/hと著増もADH2.6pg/ml と上昇なく,下垂体後葉の機能不全が疑われた.以後の経過は順調でCr0.74, Na147 まで改善し第77 病日退院.
【考察】高度な電解質異常に際しては,CHD であっても市販の透析液を用いると電解質の変動が大きくなり副作用が懸念される.当症例では慢性的な脱水,ADH 分泌低下をベースに重篤な電解質異常と横紋筋融解を呈したが,透析液の電解質調整により緩徐な補正が可能となり良好な予後を得た.

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