演題情報

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開催回
第62回・2017年・横浜
 

当院における腹水濾過濃縮再静注法の経験

演題番号 : P-2-416

前川 敦史:1、杉田 佳奈:1、小西 康司:1、萱島 道徳:1、米田 龍生:2、吉田 克法:2

1:奈良県立医科大学附属病院医療技術センター、2:奈良県立医科大学附属病院透析部

 

【緒言】腹水濾過濃縮再静注法(CART)は腹水中の不純物を除去し蛋白成分を濃縮し再静注する治療法である.自己蛋白の再利用により,血液製剤の使用軽減等の点から難治性腹水に対し有効な治療法であるとされている.当院においてもCART 症例が増加しており,今回その経験を報告する.
【対象・方法】2012 年4 月から2016 年5 月にCART を施行した患者23 例(平均年齢63.1±14.9 歳,性別:男性6 例,17 例,原疾患:癌性15 例,非癌性8 例)のCART の現況および発熱の有無について検討した.CART は内圧濾過方式,マニュアル操作にて腹水処理速度3000mL/h,濃縮率10 倍を目標とした.
【結果】CART 施行回数は48 回(2.1 回/ 例)で,19 例で発熱を認めた.非発熱例に比べて腹水処理速度(4604±1190 vs 3679±1236mL/min,p < 0.05),再静注速度(156±53 vs 111±61mL/h,p < 0.01)が早かった.
【結論】腹水処理速度が1000mL/h 上昇すると体温が0.32℃上昇するという報告があり,腹水処理速度を適切に調整する必要がある.

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