演題情報

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開催回
第62回・2017年・横浜
 

大量腹水を腹膜透析用カテーテルで長期管理したB型肝硬変合併血液透析患者の一例

演題番号 : P-2-199

中野 広文:1、寺脇 博之:2、竹口 文博:1、山川 貴史:1

1:かしま病院、2:福島県立医科大学附属病院人工透析センター

 

【症例】69 歳男性.平成9 年7 月より血液透析を導入した.平成26年5 月,腹部CT 検査で腹水貯留を認めた.スクリーニング検査のHBs 抗原は陰性だが,HBc 抗体とHBs 抗体陽性にてB 型肝硬変(Child pugh C)に伴う腹水貯留と診断した.緩徐に腹部膨満感が増強し,平成27 年1 月超音波ガイド下に初回の腹水穿刺を行った.腹水増量に伴って両鼠蹊ヘルニア,臍ヘルニアが悪化し頻繁に排液を行なった.この間腹水濾過濃縮静注法を10 回併用した.平成27 年12 月,排液の簡便性と患者QOL の向上を目的に腹膜透析用カテーテルを挿入した.挿入直後,排液過剰で一時脱水症状が出現したが,週3 回から週2 回の血液透析へ減らせた.現在,透析開始前と自宅で2 回,週に約6L を排液している.これまで肝性脳症を5 回,特発性腹膜炎を4 回繰り返したがいずれも短期の治療で症状の改善を認めた.
【まとめ】腹膜透析管理システムにより血液透析患者の肝硬変に伴う腹水と鼠径ヘルニアを長期に在宅管理した症例を経験した.

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