演題情報

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開催回
第62回・2017年・横浜
 

自宅療養が出来なかった低心機能患者に、腹膜透析を導入して在宅での生活が可能となった1例

演題番号 : P-2-196

西尾 利樹:1

1:(社医)誠光会草津総合病院腎臓内科・透析センター

 

【症例】6X 歳男性患者は,心不全のために,1 年間のうち2/3 は入院する生活が続いていた.20XX 年11 月,退院して1 週間経たないうちに再入院となった.この時点で,クレアチニン値は4.16mg/dl,尿素窒素値は117.6mg/dl となっていた.緊急血液透析を開始したものの,血圧低下が著明に認められ,CHDF に変更して体重管理を行った.
今後水分管理として維持透析は避けられないと判断した.心エコーにて,左室壁の動きが著明に低下(EF は24%程度)していたことから,腹膜透析での導入となった.腹膜透析のメニューは,APD およびイコデキストリンの長時間貯留で除水を図った.これにより,約1000ml の除水ができるようになり,全く入院することがなくなった.
このことで,患者のQOL も上がり,家族の精神的負担もなくなった.
これまでも,心不全患者に対して腹膜透析の有用性を示唆する報告はある.今回,腹膜透析を導入することで,患者本人のみならず家人とっても非常に良い結果をもたらした症例を経験したので,文献的考察も加えて報告する.

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