演題情報

ポスター

開催回
第62回・2017年・横浜
 

セフェピム脳症を来たした透析患者の一例

演題番号 : P-1-560

伊東 悠貴:1、岩重 洋平:1、伊藤 沙耶:1、嘉藤 光歩:1、大棟 浩平:1、杉谷 盛太:1、前沢 浩司:1、東 義人:1

1:和歌山医療センター腎臓内科

 

56 歳女性.多発性嚢胞腎からの慢性腎不全で血液透析(HD)施行中.
HD の際に悪寒戦慄を伴う40℃台の発熱と左側背部痛を訴えた.採血で著明な炎症反応上昇および尿・血液からEnterobacter cloacae が検出され,尿路から逆行性感染による腎嚢胞感染と,それに伴う敗血症と診断した.MEPM0.5gq24h(+ 透析後0.5g)+VCM1g で加療開始し菌体情報判明後day4 にCFPM0.5gq24h(+ 透析後1g)に変更とした.全身状態は改善傾向だったがday12 から下肢のミオクローヌス様運動および意識障害が出現した.頭部CT,MRI,採血で意識障害をきたす異常は指摘できず,CFPM による脳症を疑い抗菌薬をMEPMに再度変更した.脳波にて典型的な三相波を認めCFPM による代謝性脳症の診断に至った.薬剤変更後1 週間程度で不随意運動および意識障害は消失しLVFX 内服に変更して退院となった.CFPM 脳症は腎機能障害を伴う症例に生じやすく,HD で除去され可逆性とされる.腎機能調整を行ってもCFPM 脳症に至った症例を経験したため文献的考察を含め報告する.

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