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開催回
第62回・2017年・横浜
 

重篤な腎嚢胞内出血と続発したメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)感染症の治療に難渋した血液透析患者の一例

演題番号 : P-1-557

高村 武之:1、長沼 司:1、温井 郁夫:1、若杉 正清:1、北村 健一郎:2、神宮寺 禎巳:1

1:山梨県立中央病院腎臓内科、2:山梨大学医学部附属病院第三内科

 

【症例】60 代男性.糖尿病性腎症による末期腎不全で9 年前に血液透析導入.突然の腰背部痛が出現し造影CT で左腎嚢胞内出血を認めた.これによる出血性ショックから一時的な心肺停止に至り,緊急で動脈塞栓術(TAE)を施行.その後,再出血を認めたため再度TAEを施行し出血コントロールはついた.しかし血腫内のMSSA 感染による菌血症とL1-L2 の化膿性椎体炎,腸腰筋膿瘍が出現したため,左腎嚢胞内にカテーテルを留置し洗浄,ドレナージを行った上で抗生剤加療を継続した.感染は落ち着いたが,入院3 ヶ月目に施行したCT で,入院時に存在しなかった右総腸骨動脈瘤を認め,切迫破裂の危険性があった事からステントグラフト内挿術を施行した.動脈瘤の増大速度が急激であり,MSSA による感染性動脈瘤の可能性が否定できなかった.
【考察】重篤な腎嚢胞内出血と続発したMSSA 感染症の治療に難渋した一例を経験した.文献的考察を踏まえて報告する.

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