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開催回
第62回・2017年・横浜
 

腎移植後9年で発症した移植後リンパ増殖性疾患の一症例

演題番号 : P-1-496

安田 麻里絵:1、徳山 博文:1、林 松彦:2、脇野 修:1、伊藤 裕:1

1:慶應義塾大学医学部内科腎臓内分泌代謝科、2:慶應義塾大学医学部血液浄化・透析センター

 

【症例】65 歳男性.2003 年にIgA 腎症による末期腎不全で透析導入し,2004 年妻をドナーとしたABO 血液型不適合生体腎移植を施行した.
2010 年にIgA 腎症の再発があり,2011 年にステロイドパルス治療を施行するも,腎機能は悪化し,2014 年3 月12 日より血液透析を再開した.2014 年3 月左手巧緻運動障害が出現し,開頭脳生検にてEB ウイルス感染細胞を認め,中枢神経移植後リンパ増殖性疾患(CNSPTLD)と診断した.放射線療法,Rituximab 投与を行った.2016 年3 月以降,放射線治療晩期合併症である白質脳症を発症し,意識レベルの低下より誤嚥性肺炎を繰り返した.同年12 月に尿路感染症から腎膿瘍を併発し敗血症で永眠した.
【考察】PTLD は移植後1 年以内に発症することが最も多く,移植後発症までの平均期間は32 ヶ月と報告されている.本症例の様に移植後9 年6 ヶ月を経過して発症したEB ウイルス関連CNS-PTLD は稀であり報告する.

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