演題情報

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開催回
第62回・2017年・横浜
 

ビタミンDパルス療法後に発症した高カルシウム血症

演題番号 : P-1-388

種本 雅之:1、中林 将太:1、中村 総一郎:1、新井 正人:1、角田 昌俊:1、山崎 秀一:1、丘 天祥:1、岡崎 幸生:1

1:新久喜総合病院腎臓内科・透析科

 

【症例】IgA 腎症による慢性腎不全に対し週3 回各4 時間の維持透析療法を施行中の74 歳女性.アルファカルシドール内服下のintactPTH(iPTH)高値(364pg/m)に対し,マキサカルシトール静注によるビタミンD(VD)パルス療法を施行した.治療後iPTH は146pg/mL に低下したが,3 か月後に血清補正カルシウム(Ca)の上昇(12.5mg/dL)を認めた.悪性腫瘍やサルコイドーシスを示唆する異常は認めず,血清アルカリフォスファターゼの低下(318 U/L から177 U/L)を認め,高Ca 血症の原因に低回転骨を疑った.透析液Ca 濃度を3.0mEq/L から2.5mEq/L へ変更後も, 高Ca 血症( 血清補正Ca11.2mg/dL)が持続した.ビスフォスホネート(BP)投与にて血清補正Ca は10mg/dL 前後に低下したが,iPTH は100pg/mL 前後と低値が持続した.
【考察】二次性副甲状腺機能亢進症に対するVD パルス療法後の低回転骨が疑われた症例である.血清補正Ca 濃度の正常化にBP 投与を要し,相対的骨融解亢進が高Ca 血症の原因として推定される.

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