演題情報

ポスター

開催回
第62回・2017年・横浜
 

シャント肢異所性石灰化と心臓超音波検査でmassを認めた透析患者

演題番号 : P-1-375

津田 昌宏:1

1:武蔵村山病院内科

 

【症例】糖尿病性腎症にて2003 年に血液透析を導入.2015 年9 月胸部違和感にてA 病院受診.心房細動と診断されワルファリンカリウムが開始.2016 年5 月に透析穿刺時に腕の腫脹を訴え,石灰化沈着である事が判明.更に2 ヶ月後の心臓超音波検査で心臓内腫瘤も指摘.経食道超音波検査を施行し,石灰化病変であると判明.非リウマチ性高度僧帽弁狭窄症を認め,僧帽弁置換術施行となった.
【考察】異所性石灰化とは,骨以外の臓器に石灰沈着が生じた状態であり,骨の石灰化と共通する能動的な過程と考えられている.慢性腎臓病下では,血管石灰化促進因子の亢進と抑制因子の低下がこれらを加速させている.本症例では副甲状腺ホルモン高値に対してビタミンD 製剤とシナカルセトを使用していたが,嘔気のためシナカルセト使用中止.その後Ca 高値を認めていた.またワルファリンカリウム投与後に石灰化が検出されており,これよる異所性石灰化進行と関連する事が報告されている.Ca 高値の状況下での抗凝固薬の使用は異所性石灰化を促進させる可能性があるため注意が必要.

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