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経腸栄養剤中Mgが維持血液透析患者の血清Mg値に与える影響についての臨床的検討 演題番号 : P-1-366 大里 寿江:1、太田 彩:1、伊達 敏行:2 1:(医)腎愛会だてクリニック栄養科、2:(医)腎愛会だてクリニック
【背景】Mg は透析患者においてリン負荷により生じる血管平滑筋細胞石灰化の抑制,並びに心血管リスクの改善に寄与するとの報告からも多くは低Mg が問題となる.一方高Mg の弊害についての報告もあるが,主に薬剤等が原因で食事では問題ないとされている.
【目的】経腸栄養症例における高Mg 血症について検討. 【対象】当院維持透析経腸栄養症例7 例. 【方法】血清Mg への影響因子と経腸栄養剤中のMg 含有量変更による血清Mg の変化を検討. 【結果】DM・非DM での血清Mg 値に差はなかった.透析食からMg250 mg / 日含有経腸栄養剤への変更により,血清Mg 値は2.4±0.4から3.8±0.3 と有意に(P < 0.01)上昇した.経腸栄養剤変更によりMg 含有量が150 mg / 日に減少後,血清Mg 値の低下が見られた. 【考察】経腸栄養剤のMg 含有量は食事での摂取量と同程度だが,水に溶解した状態の為に吸収率が高まった可能性が推察された. 【結論】通常摂取範囲内のMg 量であっても形状によっては高Mg 血症となる可能性がある. |
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