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血液透析患者の導入時におけるNT-proBNPと心血管パラメーターとの関連 演題番号 : P-1-206 佐々木 健介:1、土井 盛博:1、上野 敏憲:1、中島 歩:1、正木 崇生:1 1:広島大学病院腎臓内科
【目的】NT-proBNP 値は,腎機能低下とともに上昇することが知られているが,導入時における測定意義は明らかではない.今回我々は血液透析患者の導入時におけるNT-proBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N 端フラグメント)と心血管パラメーターとの関連を検討したので報告する.
【方法】血液透析に導入となった成人症例228 名を対象とした.平均年齢は68±13 歳で,男性150 名,女性78 名だった.血液透析導入時に測定したNT-proBNP と心電図や心エコー所見との関連を重回帰分析で検討した. 【結果】導入時のNT-proBNP 値は脚ブロックの有無(P=0.045),ST-T 変化の有無(P=0.006),心エコー上の心拍出量(P=0.006)と有意に相関した.高電位や不整脈の有無,心肥大や左室腔径,左房径,壁運動異常の有無,中心静脈径に加え,導入時の年齢,性別,eGFR,収縮期血圧との関連を認めなかった. 【結語】導入時のNT-proBNP 値は,脚ブロックやST-T 変化,心拍出量を反映する. |
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