演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

剖検にて消化管アミロイドーシス、被嚢性腹膜硬化症を証明し得た血液透析患者の一例

演題番号 : O-0824

中島 志織:1、忠地 一輝:1、米田 真也:1、下田 次郎:1、石田 和之:2

1:岩手県立胆沢病院泌尿器科、2:岩手医科大学医学部病理診断学講座

 

【症例】57 歳,男性.
【既往歴】慢性C 型肝炎,両側腎摘出.慢性糸球体腎炎のため42 年間血液透析を施行.
【現病歴】当院紹介14 日前に腸閉塞を発症した.他院でのCT 画像で胆石,膵管拡張,腹水貯留を認め,血液検査ではトリプシン,膵ホスホリパーゼA2 高値であったが,精査で膵炎は否定された.難治性腹水のため当院紹介となった.CT 画像で腹腔内膿瘍,free air を認めたため,緊急開腹手術を施行した.術中に敗血症性ショックを来したため,腹腔内膿瘍の原因検索は行わず,腹腔内洗浄のみ施行し手術終了した.人工呼吸器管理,CHDF を用いての集中治療を施行したが,代謝性アシドーシス,DIC が進行し,術後第13 病日に死亡した.病理解剖の結果,被嚢性腹膜硬化症,腹膜膿瘍,消化管・肝・膵アミロイドーシスの診断に至った.
【考察】消化器臓器を中心としたアミロイド沈着を背景に被嚢性腹膜硬化症が発生し,腹膜膿瘍を合併したと考えられた.若干の文献的考察を加えて経過を報告する.

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