演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

透析治療に大きく影響した維持透析患者の慢性肩関節炎の1例

演題番号 : O-0823

若林 良則:1、中村 一賀:1、澤木 俊興:2

1:春の木第一クリニック、2:沼津市立病院リウマチ膠原病内科

 

【症例】80 歳男性.40 歳耐糖能異常,58 歳高血圧,68 歳から維持透析.75 歳時に『両肩化膿性関節炎・両変形性肩関節症』で右肩関節の鏡視下手術を受け,77 歳時から2014 年11 月(80 歳)まで近医整形外科で2 週間毎の両肩関節への『注射』などの治療がなされた.11 月末から2015 年1 月にかけて両肩関節痛と39℃超の発熱を生じ整形外科で再び両肩化膿性関節炎とされ,抗生剤で急性炎症の徴候は消退したが続いてESA に抵抗する貧血が進行し,2 月から4 月にかけて計8単位の輸血を要した.骨X線で上腕骨頭の辺縁不整・透亮像,CT で上腕骨頭・肩甲骨ともに骨融解・変形を認めた.整形外科では穿刺排液の反復と局所の安静で保存的に対応する方針となった.5 月上旬,治療modality をHD からHDF へ変更したところ,7 月に入って関節液貯留が減少し整形外科での穿刺排液を要さなくなり,4 月6 日に23.36mg/dL だったCRP 値は8 月10 日に0.37mg/dL となり,輸血も7 月以降は要さなかった.
【考察】HDF が局所の透析amyloid 病変の退縮を促し臨床的改善に寄与した可能性を考えた.

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