口演
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透析患者の関節痛に対するロコアテープTMの使用経験 演題番号 : O-0821 淺野 斗志男:1、松岡 哲平:1 1:松岡内科クリニック
【緒言】我々は透析患者の慢性痛の原因には脊椎・関節疾患が多いことを報告してきた.今回,エスフルルビプロフェン・ハッカ油製剤であるロコアテープTM で関節痛への介入を行った.
【方法】平成28 年1 月から8 月までの間で,日常生活や透析中に関節痛を訴える維持血液透析患者に対し,ロコアテープTM を処方し,その有用性や問題点について検討した. 【結果】対象患者は20 例(男性9 例,女性11 例)で平均年齢は68.4 歳,透析歴は平均11 年2 ヶ月であった.貼付部位は肩関節4 例,肘関節1 例,手関節1 例,膝関節12 例,足関節2 例であった.10 例の患者で痛みの軽減とともに生活動作が改善した.7 例の患者が3 ヶ月以上継続使用していた.自尿の低下を訴えた患者が1 例あり,5 例で皮膚刺激症状がみられた. 【まとめ】透析患者の関節痛の原因は複雑である.ロコアテープTM はフルルビプロフェンの活性本体(光学異性体:S体)が高濃度で組織に移行するよう設計されている.皮膚刺激症状に注意すれば,透析患者の関節痛対策としてロコアテープTM は有用であると思われた. |
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