演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

血液透析患者への抗血小板剤投与の影響

演題番号 : O-0789

田中 希尚:1、茂庭 仁人:1、山下 智久:1、小山 雅之:2、古橋 眞人:1、三浦 哲嗣:1

1:札幌医科大学医学部循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座、2:帯広厚生病院循環器内科

 

【目的】血液透析での抗血小板剤投与の影響を検討した.
【方法】22 施設の2009 年1 月時点の血液透析患者を全例(1,071 例)登録し3 年間前向き観察研究を行った.データ欠損やワルファリン単独使用などを除く833 名を対象とし,抗血小板剤使用と出血疾患・虚血性脳梗塞発症,心血管疾患死亡・総死亡との関連を検討した.
【結果】抗血栓剤なし(対照群) ,抗血小板剤1 剤服用(単剤群),2剤以上服用(複数群),ワルファリンとの併用(併用群)は433 例,270 例,100 例,30 例であった.年齢,性別,糖尿病性腎症,心血管疾患合併数で補正したコックス比例ハザード解析では,総死亡,虚血性脳梗塞発症には群間の有意差を認めなかったが,心血管疾患死亡は対照群に比して複数群で有意にリスク比が高かった.年齢,性別,出血疾患既往で補正した出血疾患発症に対する解析では対照群に比して複数群及び併用群で有意にリスクが高かった.
【結論】血液透析患者への抗血小板剤の複数あるいはワルファリンとの併用投与は出血疾患を増加させる.

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