演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

低血糖を契機に診断された副腎不全で、ステロイド補充でエリスロポエチン抵抗性まで改善した一例

演題番号 : O-0641

柴崎 俊一:1、福岡 翼:1、関 智行:1、津田 勝路:1、荒木 真:1

1:諏訪中央病院腎臓・糖尿病内科

 

【緒言】倦怠感・透析中の低血圧の一部に副腎不全が隠れているが,疑うことが難しい.また副腎不全はエリスロポエチン(EPO)抵抗性貧血の原因として一般に知られていない.
【症例】84 歳男性.腎硬化症で81 歳から血液透析導入された.入院1年前から倦怠感・透析中の低血圧を認めた.入院1 か月前に偶発的な低血糖があった.副腎不全が疑われ,各種負荷試験などから,原発性副腎不全と診断された.ヒドロコルチゾン補充開始で一連の症状は軽減した.また,それまであった著しいEPO 抵抗性も改善しEPO 不要にまで至った.
【考察】非特異的症状に加え,電解質が透析で補正されるため,透析患者の副腎不全を疑うことは難しいが,低血糖がヒントになる.また,副腎不全の1 症状に悪性貧血とは別の機序の正球性貧血がある.ステロイドがEPO 産生能やEPO 感受性に影響する可能性が知られている.
【結論】低血糖を契機に透析患者の副腎不全を診断した.また,副腎不全はEPO 抵抗性の1 つになりえ,ステロイド補充により改善する.

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