演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

長期間の経口鉄負荷は長時間作用型ESA製剤使用患者の鉄代謝・鉄利用に影響を与えるか?

演題番号 : O-0640

坪井 正人:1

1:偕行会安城共立クリニック

 

【背景】鉄ベースの高リン血症治療薬を長期間使用することで,鉄欠乏が改善しESA 製剤の反応性を高めるのか,逆に,慢性的な鉄負荷がヘプシジン25 を上昇させ,鉄回転/利用を阻害するのかは明らかではない.
【方法】高リン血症を合併しダルベポエチン又はエポエチンβペゴルを使用している患者15 人に対し,1 年間クエン酸第二鉄を継続使用し,3 ヶ月毎に貧血・鉄関連マーカーを測定した.
【結果】貧血のコントロールは良好であった.網状赤血球は増加傾向を示した.ヘプシジン25・フェリチンは上昇傾向を示した.血清鉄濃度に有意差を認めなかった.クエン酸第二鉄内服後2 時間における鉄吸収は低下傾向を示した.
【考察】クエン酸第二鉄は750 ~1500mg/ 日の範囲内の使用であったが,Hb 維持に静注鉄剤の使用は不要であり鉄欠乏に陥ることはなかった.また,フェリチン・ヘプシジン25 が上昇傾向にあり鉄の蓄積が考えられたが,網状赤血球/Hb の増加を認めることから,ESA 製剤の反応性は維持されていると考えられた.

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