演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

高齢血液透析患者の積極的栄養管理

演題番号 : O-0605

武藤 寿生:1

1:北陸中央病院

 

【目的】透析患者において,従来から低alb 血症は予後をかなり悪化させることが知られている.近年,透析患者は高齢化が進み,摂食能力や意欲低下から低栄養となることが多い.このため有効な栄養状態改善策が必要である.しかし,その介入方法や目標は定まっていない.我々の施設では高齢透析患者においては食事制限を控え,積極的に食事摂取を促している.その3 年間の効果と問題点を考察したので報告する.
【対象と方法】70 歳以上の血液透析中で悪性疾患を有さない5 例(男性3 例,女性2 例,平均年齢79±8 歳)を対象に食事制限をあえて少なくし,経口摂取を促した.体重,血清alb,血清リンを3 年間で比較した.
【結果】積極的栄養指導3 年で基準体重は50.6 → 51.3kg,血清alb は3.44 → 3.66g/dl,血清リンは4.76 → 5.12mg/dl となった.特に摂食過量による心不全や電解質異常は認めず,緊急入院等もなかった.【考察】高齢者における加齢を考えると,栄養状態の改善効果が大きいと考えられた.
【まとめ】高齢血液透析患者においては,摂食を減少させるような指導より,摂食を促す指導のほうが効果的で予後改善も期待される.

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