口演
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血液透析患者への継続栄養指導と栄養状態との関連 演題番号 : O-0604 結川 美帆:1、中島 真弓:1、二村 明広:2 1:真生会富山病院食膳栄養科、2:真生会富山病院内科
【目的】透析患者は栄養障害が起こりやすく,様々な栄養指標と生命予後との関連が知られている.当院では毎月,血液透析患者に栄養指導を行っているが,長期的な効果の検証には至っていなかった.そこで,継続栄養指導と栄養状態との関連を検討した.
【方法】対象は,当院の外来通院中の血液透析患者.本格的に栄養指導を始動した2013 年4 月~2016 年12 月までの血液検査データから,nPCR,%CGR,GNRI を年平均で算出した.各項目毎に指導開始1~4 年目の4 群に分類し,paired t 検定を行った. 【結果】指導開始4 年目において,GNRI が低下する傾向が見られた.nPCR,%CGR では,栄養指導の実施期間によって有意差は見られなかった. 【考察】GNRI と%CGR では相関は見られず,nPCR と%CGR では弱い相関が見られた.すなわち,適切なタンパク質摂取により,筋肉量が維持できていても,GNRI には必ずしも反映されないことが示唆される. 【結論】血液透析患者への継続栄養指導は,筋肉量の維持に寄与する可能性はあるが,栄養状態は経時的,また総合的に評価する必要がある. |
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