演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

透析時静脈栄養により発症したRefeeding症候群の1例

演題番号 : O-0603

宮本 佳尚:1、浜崎 敬文:1、松本 明彦:1、土井 研人:2、南學 正臣:1

1:東京大学医学部附属病院血液浄化療法部、2:東京大学医学部附属病院救急科学教室

 

【症例】77 歳男性.末期腎不全のため17 年来維持血液透析.憩室出血のため入院し,絶食・末梢静脈補液(1 日約100kcal,1000ml)・輸血を行った.腸管安静下の栄養療法として第10 病日に透析時静脈栄養(IDPN)を施行する方針となり,50% ブドウ糖200ml,7.2% アミノ酸製剤200ml,20% 静注用脂肪乳剤250ml の混合液を200ml/hr で透析回路より投与した.透析開始約1.5 時間後,15 連の心室頻拍(VT)を認めた.VT 出現後,血中K 3.2mEq/L のため透析液K 濃度を4.0mEq/L に補正,IDPN は中止した.透析開始前K は3.8mEq/L と判明した.4 時間の血液透析前後で血清P 値は7.3mg/dl から1.9mg/dl と低下し,絶食継続中のIDPN によるrefeeding 症候群と随伴するVT の可能性が考えられた.第11 病日経口摂取を再開・漸増し第16病日に退院となった.
【考察】絶食継続中の栄養療法としてIDPN を選択したが,IDPN を施行する場合は絶食期間,IDPN 処方量・投与速度を考慮したrefeeding 症候群のリスク・アセスメントが必須である.

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