演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

肝硬変による腹水合併維持透析患者に対し腹水濃縮再静注法(CART)を併用することにより透析困難症を脱し得た一例

演題番号 : O-0433

田中 詩織:1、鈴木 健志:1、加藤 亜唯:1、齋藤 佳範:1、柴田 真希:1、小向 大輔:1、宇田 晋:1

1:川崎幸病院腎臓内科

 

【症例】50 代男性.既往歴:食道癌.X-8 年アルコール性肝硬変,2型糖尿病と診断.X-4 年他院において糖尿病性腎症による慢性腎不全に対し,不定期の血液透析療法(HD)を開始.X-3 年腹水貯留に伴う腹部膨満症状に対し,腹膜透析(PD)導入.以後非透析専門医が往診.X 年1 月食思不振出現.5 月意識レベル低下を主訴に当院受診.来院時UN 138.61mg/dL,Cr 16.5mg/dL,仙骨部に褥瘡を認め,ショック状態にあった.透析不足による尿毒症,褥瘡に起因する敗血症に対しHD 再開,抗菌薬投与開始.一方腹水は増加し定期的な穿刺を要したためPD カテーテルを用いて2 週間毎のCART を開始した.その後血清Alb 濃度は上昇し,透析中の血圧低下も消失した.退院後は他院クリニックでの外来HD と,当院へ定期的に入院し,CARTを継続している.
【まとめ】肝硬変による難治性腹水に対し,HD とCART の併用療法により水分管理が容易となった一例を経験した.

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