演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

腹水濃縮再静注療法における腹水中酸化型アルブミンに対する還元型転換法の確立

演題番号 : O-0431

大橋 篤:1、中井 滋:1、山田 幸恵:3、加藤 政雄:3、長谷川 みどり:2

1:藤田保健衛生大学臨床工学科、2:藤田保健衛生大学医学部、3:藤田保健衛生大学病院血液浄化センター

 

【目的】腹水濃縮再静注療法(CART)の際に精製される試料の酸化型アルブミン (HNA)と還元型(HMA)の比率を評価し,試料のHMA 率を向上させる方法を確立させる.
【対象と方法】倫理承認と同意が得られたCART 患者(n=16)を対象とした.濃縮器の残試料を用いHPLC でHNA 率を測定し原疾患との関連性を評価した.次に,低HMA 試料にシステイン(C)剤添加と透析(D)を施しHMA 率の上昇率を経時的に測定した.
【結果】HMA%は癌性腹水症群が27.0±15.7 (n=10)に比し肝疾患群は8.8±6.9%(n=6)と有意に低値であった.低HMA% 試料(n=6)にC+D 処理を施すとHMA%が13.5±7.6% から75.2±12.4%A へ有意に上昇した.さらに,高HMA% 試料(n=1)の安定性は15 日間継続した.
【考察・結論】重度肝障害のCART 症例の腹水試料はHNA 型が顕著であるが,濃縮行程の際にC 添加+D 処理をすればHMA%を上昇でき,静注後に血清Alb の還元能を向上できる可能性が示唆される.

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