演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

救命し得たパラコート中毒の1例

演題番号 : O-0430

恒松 香名:1、清水 美幸:1、本村 亜矢子:1、若林 麻衣:1、田島 真人:1、内田 信一:2

1:東京都立広尾病院腎臓内科、2:東京医科歯科大学附属病院腎臓内科

 

【症例】34 歳男性.島嶼の農業従事者.20XX 年9 月5 日の朝4 時,自殺目的に除草剤(パラコート(PQ)5%含有)を20ml 程度摂取.摂取直後より嘔吐,徐々に四肢の痺れあり,13 時16 分に診療所受診.活性炭投与後,14 時05 分当院にヘリ搬送.ケイキサレート・マグコロールで全腸管洗浄,強制利尿を4 日間施行.また,血液透析(HD),直接血液濾過(DHP)を連日3 日間施行.入院時の血中PQ 濃度は感度以下であったが,尿中PQ 濃度は5.9μg/ml と上昇,7 日に尿中PQ 濃度が感度以下である事を確認しHD,DHP を終了した.肝障害はないが,腎機能は12 日にCre 2.19 mg/dl まで上昇したが,それ以上の増悪はなく改善を認めた.胸部X 線写では肺線維症を疑う間質陰影は出現しなかった.その後,うつ病加療のため,神経科に転科し約3 ヵ月間フォローしたが大きな合併症なく経過した.
【考察】PQ 致死量摂取するも救命し得た症例である.嘔吐反射による体外排泄作用ならびに,初期から持続DHP を積極的に施行した事が一助となった.

前へ戻る