演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

スクロオキシ水酸化鉄と既存のリン吸着剤との併用による有用性

演題番号 : O-0390

鈴木 大介:1、杉浦 洋二:1、鈴木 聡:2

1:海南病院薬剤部、2:海南病院腎臓内科

 

【目的】スクロオキシ水酸化鉄(SFOH)は,既存のリン吸着剤と併用することにより消化器症状がどのように変化するか明らかではない.今回SFOH と既存のリン吸着剤との併用について血清リン値および消化器症状の経時的変化を調査した.
【方法】対象患者は当院にて血液透析中で,既存のリン吸着剤にSFOH が新規に追加処方された者とした.対象患者は6 名(男性:2 名,女性:4 名),年齢は69.0±7.0 歳,透析歴は242.3±98.2 ヶ月であった.消化器症状の評価方法としてGSRS を用いた.評価期間は追加処方後8 週間とした.
【結果】対象患者の血清リン値は,SFOH 投与開始前7.4±1.0mg/dL,投与8 週間後5.8±1.3mg/dL であり,投与開始前と比較して有意に改善した(p < 0.05).GSRS 下痢スコアは,SFOH 投与開始前2.22±0.91,8 週後1.06±0.13 であり,投与開始前と比較して有意にスコアが低下していた(p < 0.05).
【結論】SFOH は既存のリン吸着剤と併用することより血清リン値の改善効果が確認された.併用療法は便秘症状に影響を与えず,下痢症状については改善傾向が認められた.

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