演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

プロトンポンプインヒビタ-(PPI)が炭酸Caの効果に及ぼす影響

演題番号 : O-0389

糸賀 重雄:1、仁平 智子:1、伊達 敏行:1

1:(医)腎愛会だてクリニック看護部

 

【背景】PPI が炭酸Ca のP 吸着効果を低下させる可能性は既知ではあるが詳細な検討はない.
【目的】PPI が炭酸Ca のP 吸着効果に与える影響を検討する.
【対象】炭酸Ca と同時にPPI 投与中の維持透析症例28 名(男性:19名 女性:9 名 平均年齢:69.0±10.7 才).
【方法】PPI を一時的に中止し,前後の血清イオン化Ca(Ca++)P,pH,HCO3 を比較検討した.
【結果】Ca++ はPPI 中止1 週後で2.45±0.08 → 2.57±0.10(mEq/L)と有意に上昇し(P < 0.01)P は4.95±0.95 → 4.40±0.85(mg/dl)と有意に低下した(P < 0.05).pH は7.33±0.03 → 7.35±0.04(p < 0.05),HCO3(mEq/L)は21±2.02 → 21.9±2.75(P < 0.05)と共に有意に上昇した.PPI 中止に伴う炭酸Ca の減量または中止は28 名中の18名(65%)で投与量は1.73±0.84 → 1.14±0.91g/ 日と有意に低下した(P < 0.05).
【考察】投与中止1 週間でCa++ の上昇が見られたことからはPPI による炭酸Ca の解離抑制が起きていた可能性が考えられる.
【結論】PPI の中止により炭酸Ca は中止を含めて必要量が6 割近くまで減少した.

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