演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

クエン酸第二鉄水和物へのリン吸着薬変更による医療経済学的効果の検証

演題番号 : O-0339

大野 晃子:1、吉松 正憲:1、安永 親生:1

1:済生会八幡総合病院腎センター

 

【目的】当院の外来維持血液透析患者におけるリン吸着薬を既存からクエン酸第二鉄水和物(以後FC)を含む処方に変更・追加した際の併用薬(内服薬,注射薬)の実薬剤費,および血液検査結果の比較を行い,医療経済的および治療効果に対する影響を検討した.
【方法】当院の外来維持血液透析患者26 名を対象としてリン吸着薬をFC に変更(または追加)し,変更直前,変更後6 ヶ月および変更後最長期間において,内服薬剤費総計,注射薬剤費総計(ESA 製剤,鉄剤,VD 製剤)の月額での比較検討を行った.また,同時期における血液検査結果の値についても比較検討した.
【結果】FC への変更直前と変更6 ヶ月後では有意差をもって内服薬剤費は増加したが,注射および総計薬剤費は減少した.Hb,Fe,TSAT,フェリチン値は有意(p < 0.01)に増加した.また,変更後最長期間で総計薬剤費の増加はなかったが,ALP,P は有意(p < 0.05)に減少した.
【考察】リン吸着薬をFC に変更・追加することにより医療経済的な削減効果が得られ,かつ治療効果も確認された.

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