演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

慢性血液透析患者では含糖酸化鉄500mg年間分割投与によりヘモグロビン・サイクリングは減少しエリスロポイエチン抵抗性指数は安定化する

演題番号 : O-0335

塚本 達雄:1、松原 孝之:2、明石 有加:2、近藤 守寛:2

1:田附興風会医学研究所北野病院腎臓内科、2:洛和会音羽記念病院

 

【背景・目的】慢性維持血液透析では年間約500mg の鉄喪失が生じる(Am J Nephrol 2016,43,32-38).今回の検討では昨年発表(O-1186)の研究期間を延長し,含糖酸化鉄500mg 分割投与により体内鉄動態,ヘモグロビン(Hb)・サイクリングおよびエリスロポイエチン抵抗性指数(ERI)(rHuEPO/kg/g/dL/ 月)の変化を調べた.
【研究デザイン】前向き観察研究,音羽記念病院で維持透析中の157人に対し,12 ヶ月以上含糖酸化鉄40mg を月1 回あるいは4 週に1回透析終了時に投与しHb・T-SAT・血清フェリチンを追跡しESA処方量を調節した.
【結果】Hb・T-SAT・フェリチンの有意な変化を認めずHb サイクリングは開始前6 ヶ月で120 回,開始後6 ヶ月で98 回,12 ヶ月で81回へ減少し,ERI は開始時40.5±36.1 から6 ヶ月後36.4±33.0,12 ヶ月後に39.6±32.6 となった.
【結論】年間500mg 含糖酸化鉄分割投与によりHb サイクリングは減少しERI は安定化した.

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