口演
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うつ状態に陥った高齢患者の苦痛を試みて 演題番号 : O-0282 松本 りか:1、片桐 めぐみ:1、星野 美代子:1、濱崎 雅代:1、神田 里美:1、道旗 巌:1、由良 高文:1 1:(医)柏友会柏友クリニック看護部
【目的】透析患者の高齢化も進み認知症や透析困難な症例も多い.今回,抑うつ症状の増悪で透析困難となった患者に対しての良い関わりができたので報告する.
【症例】91 歳女性.透析歴1 年.導入時より透析の辛さを訴えていたが「しんどい」「息苦しい」などの訴えでナースコールを頻回に鳴らし十分な透析時間を得られない状況となった.心療内科の受診や介護サービスの介入でも明らかな改善は得られなかった. 【方法・結果】透析中の状態を家族に見学して貰い普段の生活パターンと比較し,食事時間を変更したところ透析後半に入眠できるようになり透析がスムーズに行えるようになった.ナースコールも時々鳴らすが以前に比べ格段に回数が減り,笑顔も見られる様になった. 【考察】うつ状態にある高齢透析者に対し個別に生活パターンを踏まえたケア・工夫で透析時の苦痛を和らげることが可能となった. 「しんどい」の言葉に耳を傾け原因を追求し,その人を受け止める姿勢が重要と考えられる. |
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