演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

コレステロール塞栓症(血液浄化療法施行例)の臨床的検討

演題番号 : O-0249

野田 律矢:1、郡家 奈緒:1、高橋 宏治:1

1:済生会福岡総合病院腎臓内科・腎センター

 

【目的・対象・方法】1999 年から2016 年12 月までに当院でコレステロール塞栓症(cholesterol crystal embolization, CCE)と診断,HDやLDL アフェレシスなどの血液浄化療法を施行し,追跡可能であった11 症例について検討した.
【結果】11 例中8 例が男性で,発症時年齢は62 ~83 歳.全例が高血圧,高脂血症,喫煙,心血管病変の既往といった危険因子を3 つ以上有し,1 例以外は全てCKD stage 3 以上であった.6 例は皮膚生検で確診した.降圧薬やスタチン投与,食事療法といった対症療法に加え,11例中9 例にHD を施行した(うち3 例離脱).また5 例にLDL アフェレシスを施行(吸着1 例,DFPP4 例)し,うち3 例はHD 離脱した(その後2 例はHD 再導入).LDL アフェレシス施行の5 例中4 例は経口ステロイド薬を併用し,現在まで2 例はHD 未施行例であった.生命予後は,2 例が肺炎で死亡(HD 導入後8 ヶ月,75 ヶ月),腎予後は3例がHD 導入せず経過観察中(最長184 ヶ月で,sCr2.2mg/dl)である.
【結論】発症早期のLDL アフェレシスやステロイド薬併用は試みるべき有効な治療法と考えられる.

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