演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

急性メタノール中毒に対して血液浄化療法を行った一例

演題番号 : O-0108

近藤 立雄:1、友利 浩司:1、深谷 大地:1、田村 郁恵:1、杉山 圭:1、伊藤 悠人:1、天野 博明:1、上條 吉人:2、岡田 浩一:1

1:埼玉医科大学病院腎臓内科、2:埼玉医科大学病院急患センター

 

【症例】36 歳男性.自殺目的に燃料用アルコール500ml(エタノール30%, メタノール70%)と焼酎200ml(度数25%)を服用,約12 時間後に当院救急外来へ搬送された.来院時pH 7.34, PaCO2 31.7, PaO2102, HCO3 17.2, Na 140, Cl 109 と代謝性アシドーシス, 浸透圧gap79.6mOsmol/kg を認めた.メタノール血中濃度254mg/dl と推測され, 同日ホメピゾール投与と緊急血液透析を施行.12 時間後にホメピゾール追加投与, 浸透圧gap 高値継続のため第3 病日に再度血液透析を施行した.第4 病日には入院時よりの嘔気症状は消失し浸透圧gap も改善,臓器障害を残さず退院した.
【考察】メタノール中毒では代謝産物のギ酸により臓器障害を来すことが知られている.本症例ではエタノールを同時摂取していた為,アルコール脱水素酵素に対する親和性の違いによりメタノール代謝が抑制された状態であった.加えて早期から十分な拮抗薬を投与し血液浄化を行ったことが臓器障害を防いだと考えられる.

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