演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

ピルシカイニド中毒に対して急性血液浄化を施行し良好な転帰を得た一例

演題番号 : O-0106

鈴木 浩大:1、吉田 省造:1、土井 智章:1、岡本 遥:1、内藤 順子:1、岡田 英志:1、豊田 泉:1、小倉 真治:1

1:岐阜大学医学部附属病院高次救命治療センター血液浄化治療部門

 

【症例】80 代男性.元々心房細動に対してピルシカイニド100mg/ 日内服中の患者.貧血精査のため下部消化管内視鏡を予定され,前処置でナトリウム・カリウム配合剤散を内服したところ,嘔吐後心肺停止となった.心肺蘇生により自己心拍再開は得られるものの,心肺停止を繰り返した.一時的ペースメーカーを留置し,心臓カテーテル検査施行したが,冠動脈の有意狭窄は認めなかった.血中ピルシカイニド濃度が増加しており,前処置による腎前性腎不全が薬物代謝に影響をきたしたと判断し,薬物除去目的に緊急血液浄化療法を施行.発症4日目にペースメーカーを抜去したが,致死的不整脈は生じず,発症66 日目転院となった.
【考察】至適血中濃度が狭域である腎排泄型のピルシカイニドは腎障害を生じると容易に中毒症状を来すことがあるため,早期のHDF を考慮する必要がある.
【まとめ】ピルシカイニド中毒対して,早期のHDF は有益である.

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