演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

急性血液浄化療法を施行したtoxic shock syndrome(TSS)の1例

演題番号 : O-0104

小原 史生:1、村上 沙耶香:2、村上 直人:2、鈴木 洋平:1、藤田 雄吾:1、吉原 真由美:1

1:函館五稜郭病院腎臓内科、2:札幌医科大学医学部循環器・腎臓・代謝内分泌内科学講座

 

【症例】17 歳,女性.2012 年6 月体育の授業中に腹痛を自覚.39℃前後の発熱,水溶性下痢10 回程度が出現.WBC 17,800/μL,CRP 29.2mg/dL,Cr 7.25 mg/dL と高度の炎症反応,腎機能障害を認めた.敗血症として抗生剤投与が開始したが症状改善せず,敗血症性ショックおよび急性腎障害の状態を呈し,ほぼ無尿となった.昇圧剤の投与,PMX 併用のCHDF,急性血液浄化療法を施行し循環動態の改善が得られた.臨床症状からTSS を強く疑い,MEPM に加えCPFX の投与を開始したところ炎症所見,循環動態はさらに改善し,急速に全身状態の改善を認めた.また第10 病日に手掌皮膚の落屑を認めた.血液培養は陰性であったが,便培養からはE.coli(病原性大腸菌ではなかった),MRSA が検出された.病態を考慮すると,MRSA によるTSSであった可能性が高いと考えられた.
【考案】TSS を示唆する特徴的な症状を呈した場合は,本疾患を念頭におき集学的な治療を行うことが重要と考えられた.

前へ戻る